LH(黄体形成ホルモン)とは

①概要

LH(黄体形成ホルモン)は排卵に向けて卵胞を発育させるほか、排卵を起こすために必要なホルモンです。エストロゲンの材料となる男性ホルモンの合成を促進する作用もあります。

LHは脳の下垂体という部位で作られます。同じく脳の視床下部、そして卵巣から分泌されるエストロゲンによる調節を受け排卵の時期に多量に分泌されるのが特徴です(LHサージとも呼びます)。

LHの分泌は脳の視床下部、卵巣からの調節を受けます。例えば低体重やストレスは視床下部への影響を通してLHの分泌を低下させます。一方卵巣からのエストロゲン分泌が低下した際はLHが上昇、増加した際はLHが低下しエストロゲン分泌の調節を行っています。そのため、LHの値はエストロゲンの値と合わせてみていくことが必要です。また、特殊な病態としてFSH(卵胞刺激ホルモン)に比べてLHの分泌が亢進する多嚢胞性卵胞症候群(PCOS) という疾患があります。

②ホルモンが高すぎる/低すぎるとどうなるか

LHが高い、低いことによる症状が出るというよりも、LHが高い原因によって起こる症状が異なります。

LHが過剰な場合、FSHやE2(エスラジオール(本キットで測るエストロゲンの一種))との組み合わせで2つの状況が考えられます。
FSHも過剰で、E2が低い場合、更年期や早発卵巣不全のためにE2の分泌が低下している可能性が考えられます。この場合動悸やほてり、頭痛、憂うつ感などをはじめとした更年期様症状が出ることがあります。

一方FSHが基準値範囲〜高値で、LHがFSHよりさらに高く、E2の値も正常からやや高めの場合はPCOSが考えられます。この場合不正出血や月経不順に加え、多毛やニキビができやすいなどの男性化徴候が出ることがあります。

LHが不足している場合、低体重やストレスのために脳からの分泌がうまくいっていない可能性が考えられます。この場合排卵障害から月経不順、無月経の症状が出ることがあります。

③関連する疾患

更年期障害、早発卵巣不全、多嚢胞性卵胞症候群(PCOS)、男性化徴候、無月経、排卵障害

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