AMH(抗ミュラー管ホルモン)とは

①概要

AMH(卵巣予備能)は排卵までの成長途中にある卵胞から分泌されるホルモンで、卵巣内にある卵の数を反映すると言われています。ここで注意したいのはあくまで卵の数を反映しているということで、卵の質を反映しているわけではないことです。

AMHは人によって個人差が大きいことが特徴であり、ばらつきが大きいことから基準値、正常値を設定することができません。あくまで同じ年齢層の人に比べて、卵巣に残っている卵が多いか少ないかということを示しているに過ぎないと考えておきましょう。

また、低用量ピルなどの内服薬によって値が低くなることがあります。

②ホルモンが高すぎる/低すぎるとどうなるか

AMHが高すぎる場合、小さな卵胞が多く発育して排卵がうまくいっていない状態、多嚢胞性卵胞症候群(PCOS)の可能性が考えられます。不正出血や月経不順に加え、多毛やニキビができやすいといった男性化徴候が現れることがあります。また、排卵誘発剤を使用する際、卵巣が過剰に反応し腹水などが溜まる卵巣過剰刺激症候群のリスクになるとも言われており、排卵誘発剤使用の際には刺激の少ない方法で行うなど注意が必要です。

AMHが低すぎる場合、特に40歳を越えている方ではプレ更年期や更年期に入ってきている可能性があります。その場合、動悸やほてり、頭痛、憂うつ感などの症状が出ることがあります。また、不妊治療で採卵を行う際に発育する卵胞の数が少なくなる可能性があります。

③関連する疾患

不妊症、多嚢胞性卵胞症候群(PCOS)、卵巣過剰刺激症候群、更年期障害、不正出血、月経不順、男性化徴候

自宅でできるホルモン検査